廃村八丁


2005年3月27日(日) 晴  参加者:鈴北(L)・ちゃば(SL)・みかん(調理)・
                    はじめくん・さかじん・又三郎(宴会)










 シダレザクラ「九重桜」で有名な常照皇寺前を過ぎ、大堰川(桂川)に北からの小塩川が交わる橋の袂に9:00前に集合。 久し振りのさかじんさんも元気そうだ。
 この集落は京北町井戸という。地名の由来は、上記の川の他、南から注ぐ井戸祖父 谷の渓流、周辺台地の湧水など 水の豊富なことから来ているという。
 集合地から登山口までモトクロスバイクのちゃばさん先導で小塩川沿いの林道を 上って行く。 林道こそ除雪されているが、林道脇にはまだうず高く雪が残っている。山にも残雪 が光っているのが見える。
 ドロドロの駐車場所で、登山準備をし、ストレッチ、記念撮影後、9:30登山口 出発。
小塩渓流を渡って取り付いた雪道の登山道をゆっくりペースで歩き始める。アイゼ ンを使う程でもないが、 時に雪が凍っていて滑りそうになりながら歩いていると、汗が滲んでくる。 少しずつ早春の静かな山歩きの雰囲気が満ちてくる。雑談を交わす余裕もある。 野鳥が「ツツピー、ツツピー、ツツピー」とはっきり聞こえる声で鳴いている。シ ジュウカラのようだ(帰宅して調べて分かる)。
 急に空間が広がり、空と雪の間のまばらな木立の間に、赤い前掛けの小さな野仏が ちょこんと座っている。 何か素朴で可愛らしい感じの野仏だ。昔日、峠道を往還する人々の生活の匂いと祈 りの姿が浮かんでくるようだ。
 10:15ソトバ峠に到着。ザックを置いて、ソトバ山を目指す。途中、シカの糞 あり。規模は小さいが伏上台杉の群生地が 現れてきた。迫力があり、思わず見とれてしまう。イワカガミの葉っぱが、少し緑 色がかってきて開花の準備が始まっている様子だ。
 10:35ソトバ山806m着。卒塔婆山とも書き、タキノタニとも言う。この一 帯は衣懸坂や衣懸山という古代葬送の地を表す 地名もあり、北山における恐山との説もあったりで、どこか抹香くさい想像をして しまうが、今日の山歩きは雪が反射して眩しいくらいだ。
 ソトバ峠に戻ると、谷間の道を八丁へ向けて下り始める。樹々の根元だけが丸い形 で雪が解けていが、谷沿いの道は雪がまだ深く、 靴が雪にめり込んで歩きづらい。しかし、渓流の流れる音、山から吹いてくるそよ 風が気持ちいい。
 八丁の入口に山小屋があり、 おじさんが外でラジオを聞きながら日向ぼっこをしている風だ。廃村八丁から北側 の峠道は雪が深すぎて歩けない情報を得る。
 冷たそうで澄んだ八丁川を渡ると、いよいよ廃村八丁だ。確かにかつて人が生活を していた面影が覗える。 洗濯場でもあったような河原のたたずまい。林間の平たい土地。小さな鳥居があ り、最後に村を離れた人々の石碑もある。
 先へ歩いて行くと、大木も点在する、明るく開けた場所に着く。三角形の小屋風の 建物などもあり、 どこか洒落てのどかで明るい雰囲気と開放感がある。 丁度12:00、昼食時間にぴったりだ。 腹も減り、雪の上にシートを敷いて、さっそく恒例の宴会準備。今日はさかじんさ んの「快気祝い」である。ビールで乾杯!ひろぴぃちゃん差し入れの銘酒「熊川宿」をチョビチョビやりなが ら食べるいわしのツミレ鍋、腹に沁みる程美味しい。 ビールも本数を重ね、屋久島の「三岳」も登場し、今日は特別に酒量も進む。 臨時会議なども開いて、COMPASS’76の将来や運営のことなどを話し合 う。
 お腹も一杯になり、13:30身を引き締めて行き道を引き返すことにした。帰り道は、足が雪に取られて腿の付け根まで沈み込んで、抜き取るのに難儀する場 面もあったが、周りの景色を楽しみながら、 のんびりと下った。15:00頃に登山口へ全員無事に帰り着いた。





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