北岳 3192m
004年8月6日〜7日 晴れのち雨  参加者:又三郎・みかん・鈴北
今回のコースは、広河原から大樺沢を辿り、八本歯
のコルからお花畑をトラバースして北岳山荘でテント
泊し、翌朝北岳へ。
北岳から肩の小屋経由で草滑りを下り、白根御池小
屋から広河原へ戻るという計画だ。

6日1頃戸台口バス停に到着し、朝一番のバスの出
発まで、バス停のベンチや車の中で寝た。
ベンチの辺りはなぜか獣の臭いがしている。家畜が
いるわけでもなく、不思議だったがそのまま寝てしま
った。翌朝車の音で目を覚ますと、すでに登山者が
準備をしている。


我々も朝食を済ませ、リュックをバス乗りの順番に
並べた。
ベンチで寝たのが幸いして前から3番目だ。
予定より10分ほど早めに出発。
バスは標高2030mの北沢峠へむけて、高度を上げ
てゆく。エンジンの音が苦しそうにうなりを上げている。
1000mほど上がるわけだ。
運転手のユーモア溢れるガイドに皆大笑いしなが
らあっというまに峠へ到着した。
途中、ヘリコプターが鋸岳周囲を飛んでいたが、滑
落死した遭難者の引き上げだったらしい


北沢峠からさらに、芦安村営バス(南アルプス市)
に乗り換え10Kmの広河原に到着した。
広河原は鳳凰三山や北岳の登山基地でもある。
また、山梨県側から夜叉神峠を通って車で入る場所
でもある。
バスが目の前のゲートを通って広河原バス停に行く。
ゲートは一般車を入れない為。
バス停から通ってきた道へ戻り、吊り橋を渡って
いよいよ登山道へはいる。
登山道は脇に水が流れる木立の中にあり、涼しさを
感じながら歩くことができた。
進むに連れて、木が少なくなりやがて岩混じりの道
になり、日が照りつけ汗が噴き出てきた。
登山道の斜度もきつくなり始める。
二股を過ぎる頃から、最後尾を歩いていた又三さん
が遅れ始める。
どうやら足が痙っているようだ。休みながら進むが
ついにリタイアすることになった。
又三は白根御池小屋に向かうことして、我々は八本
歯のコルへ向かう。
斜度はいよいよ急勾配となり、10歩すすんでは休み
を繰り返しやっとたどり着いた先には木の梯子がこれ
でもかと続いた。
あえぎながら梯子を登り続けると雷が鳴り出し、やが
て雨が降ってきた。
カッパを着て、また登りだす。
やがて、稜線に辿り着いた。
幸い雨も止み、ガスが晴れてきて辺りの景色が見え
ると、目の前は断崖絶壁の狭い岩稜だった。
右手には見上げるようにまだ続くアップダウンの先に
小屋に続くトラバース道があるようだ。
ふと岩の間に目をやるとキタダケソウが咲いていた。
みかんさんキタダケソウだよと伝えるが、疲労で感心
が薄れている。
写真を撮る気力も起きず、ひたすら小屋へと進んだ。
小屋に到着したが、テントを張る気力がなく、小屋泊ま
りとすることにした。16:10
夜中に雷と大雨が降り、結局小屋泊まりが正解だった。
翌朝 雨もすっかり止み
すばらしいご来光を仰ぐことができた。
まだ疲労が回復しないのか、小屋から山頂までの1時間は
辛かった。
それでも植物の写真を撮ることはできた。岩の間に篭に盛った
ように咲くトウヤクリンドウとミネウスユキソウ(エーデルワイス)
7日7:10
やがて山頂に到着 やったーという感動の一瞬だ。
このために苦労して登ってきたのだ。
みかんさん登山を始めて2年目にしての快挙。日本第二の
高山に登る。
大勢の登山客でにぎわう山頂でしばらく休憩した。

いつまでも山頂にいるわけにはいかず、惜しみながらも下山
する。振り返ると山頂が小さく見えた。


肩の小屋からの草滑りコースは急斜面の登山道だった。
膝を痛めないように慎重に下る。
斜面にはイブキトラノオやシシウドの白い花やウサギギクなどの
黄色い花青いのはトリカブトと数多い花が咲いている。
時間があればいつまでも見ていたいお花畑だ。



やがて、白根御池小屋へ下る。
昨夜又三さんがここに泊まったはず。
小屋には下山する登山客やこれから登る人でにぎわっていた。
ここから広河原までは約2時間だ。
もう少しだ頑張ろう。9:40

分岐へ降り、もう少しで広河原へという場所で突然の大雨が降り
出した。びしょぬれになりながら広河原に到着。無事又三さんと
合流し、バスを乗り継いで戸台口に戻った。
雨は止まなかった。13:50
戸台口では仙流荘で風呂に入り2日間の汗を流して、苦労話し
で盛り上がった。
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