今回は、那須ガ原山スタート組と鈴鹿峠スタート組の二組に別けての交差登山となった。
幹線道路から登山口への距離や日暮が早くなることも考えると、
今後は交差登山方式をとるのがベストだろう。
今回のコースは約6Kmとして、全体の縦走時間を短く計画したがはたしてうまくゆくか否か。
土山の道の駅対面のコンビニで集合し、私がひろぴぃさん・ちゃばくんの車に同乗し、鈴鹿峠に向かった。
那須ガ原組の無線連絡係のかめちゃんとは周波数を合わせ進捗具合の連絡を取り合うことになっている。
鈴鹿峠に到着し、車をデポした。
峠には巨大な灯籠がたっている、今から約270年前に四国金毘羅宮の常夜灯として建てられ、
以来旧街道を行き交う多くの旅人の道中安全を見守ってきたのがこの万人講常夜灯だ。
灯籠の周辺は公園になり、トイレや休憩場もある。
いまにも雨の降りそうなガスにの流れる尾根を眺めながら茶畑の中の旧鈴鹿街道を登山口に向かって歩き出す。
9:10 待ち合わせ場所は坂下峠。
茶畑の中の道を東に進むと、坂下の集落へ下るが鈴鹿の縦走路は交差している。
南に折れると高畑山・溝干山を経由して坂下峠に下る。
我々は南に折れ、杉の樹林帯を高畑山へ向かう。
その前に、せっかくだからと言うことで名所鬼の鏡岩に寄り道をすることにした。
登山道からすぐの所に、看板があり名所であることを標記していたが、鏡岩は風化してボロボロになっている。
岩の下は絶壁で、眼下に国道1号線の鈴鹿峠へ向かうヘアピン道路が見下ろせた。
走る車が急勾配でエンジンをうならせている。その昔、この鏡のような岩に盗賊達が己の姿を写し、
旅人の恐怖を煽っていたのだろうか。
登山道に戻り、一路高畑山へ。
ずいぶん以前になるが、この道はほそぼそとした縦走路だったのを覚えている。
それが登山ブームと鈴鹿人気で道の巾が広くなり、明確になっている。
ずいぶんと人気がでたものだと思う。
そんな昔の思い出に浸りながら、やがて高畑山に到着した。
せっかくの展望の良い山だが展望は全く無し。
ガスの中。
記念写真を撮り、次の目的地溝干山へ。
少し進むと、一人の男性登山者がやってきた、
情報を交換すると後ろから20人ほどの子供達が来ると言う。
こんな天気にそんなに子供達がくるとは元気なものだと感心しながら進むと、
声が聞こえてきて子供達がやってきた。こんにちはと何度も応答しながら、
元気な子供たちに頑張れよと声援を送った。
溝干山からは急激な下りとなって、一挙に坂下峠に下った。
崩壊の進む坂下峠は最早自動車で通れる様相では無い。
以前はまだ、ましだったような気がする。草が生え、
道は溝になり四駆でも到底無理なガレ場と化してしまっている。
11:10
那須ガ原組とは無線で連絡が取れなかった。原因不明
お先に到着して、待つことにしよう。
荒れた峠でガスが流れ、食事の場所にふさわしくないがまあ、ガマンしてと腰をすえる。
合流まで、少しだけやりましょうとビールを空けてプチ宴会。すぐに声が聞こえ、無事合流することに。
連絡が付かなかったのは周波数のずれがあったようだ。
反省。
とにかく無事を祝って乾杯。
宴会をしていると、団体がやってきて付近で昼食をはじめた。
那須ガ原山へ向かうという。
さらに、一人の男性がフラフラとやってきて、山はどっちですか?と聞く。
え?山?どちらの山?
何度も聞くと、峠を見に来ただけらしい。
記念写真を撮って、再び二組に別れスタート。
アップダウンを繰り返しながら、那須ガ原山へ到着。
今度は無線連絡が完璧。高畑山を下ったらしい。
やっとガスが晴れ下の町が見渡せる、すがすがしい天気となり、
ススキの斜面を下りながら車へ到着した。
合流地点に集合し、甲南町の宮乃温泉で汗を流した。
入湯料800円也 田園の中にある和風旅館のしっとりとした静かな温泉でした。
今回も満足の縦走でした。
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