今回は臨時例会として早春の花を求めて鈴鹿北部の焼尾山、鈴北岳へ。
朝8時名神草津PAに車2台が集合し彦根から306号線で鞍掛トンネルまで満開間近の桜を見な
がらのドライブ、快晴だが
少し春霞みのようで比良の稜線ははっきりとは見えなかった。
9時過ぎに鞍掛トンネルへ着くが駐車場は満杯、仕方なく道脇の安全な場所を見つけて9時30
分登山開始だ。
しばらくは国道の坂道でウォーミングアップ、すぐに登山口へ着きここから鞍掛峠への急坂
の登りが始まる。
すぐに汗がふき出るが心地よい風をうけ県境稜線の鞍掛峠へ到着。ここで咲いたばかりのき
れいなキクザキイチゲが
数輪風に揺られていた。鞍掛峠から他の登山者は鈴北岳へ向かうが私達は反対の急斜面の焼尾山へ、カタクリが多くあるが
開花はも少し先のようだ。 三国岳への分岐を過ぎ痩せた稜線を歩くとそこはイワウチワの群
生地だが今にも開きそうな蕾が
数株あっただけだったが開花前のピンクの蕾はとてもかわいいものだった。またここではバイカオウレンが咲いていた。
花を探して下ばかり見て歩いていたが、ふと周りの景色を見ると少し雪を残した伊吹山、その向こうに真っ白な山々が見える
ことに気づきその美しさに感激。近くでは金糞岳、また能郷白山、白山、御岳や乗鞍、アルプスまで。下界は春霞みでも少し上はとても空気が澄んでいるようだ。
焼尾山山頂はシャクナゲのジャングルで今年は花芽も多く、アセビはちょうど満開だった。
焼尾山でかなり時間を多くとったが鞍掛峠へ下り、次は鈴北岳へむけて県境尾根を登ってい
くが標高1000m手前の笹が出るあたりから
残雪が多く道が歩きにくくなり今年はやはり雪が多かったんだな思った。 鈴北岳までは花は
見られないが後ろを振り返るといつでも
大展望があり焼尾山への稜線では三国岳に隠れて見えなかった霊仙山が大きくすぐそこに見えた。
鈴北岳への到着は12時過ぎでお腹も空いていたがまずは福寿草の咲く斜面へと急いだ。
黄金(黄色)の福寿草はちょうど満開かその手前でその美しさに皆やはり感激し、お腹が空
いたのも忘れて長時間の写真撮影だった。
午後1時になってやっとお昼休みの大宴会、今日はフライパンでヤキソバ、ギョーザだ。もちろん冷たいビール、酒、焼酎と
いつものフルコースで宴会時間も1時間半と食べて飲んで喋ってと。場所は日本庭園、青い空、広い大地に多くの残雪と
素晴らしい空間での楽しい時間だった。
下山は雪の上を真ノ谷源流の広い緩やかな斜面を下りいくつかのドリーネを見ながら真ノ谷
からコグルミ谷へとまわり
途中の雪のなくなった斜面に咲くミスミソウやバイカオウレンの写真を撮りながら下り、最後の休憩場所の長命水では
キクザキイチゲが1輪咲いていた。谷は以前来た時に較べてかなり荒れている印象だった。
今回は花旅ということで花中心の報告となったが、今日歩いたコースは自然林主体の周回コ
ースで花以外でも素晴らしいコースで
何箇所か心に残る風景があり、どの時期に歩いても期待を裏切られるような事はないようだ。
コンパスの会員の皆さんでまだこのコースを歩いてない方は是非お勧めします。自分の目と
心でこの素晴らしさを見て感じて下さい。
(報告:さかじん)
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